ひと言集

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平成18年3月14日

3月のことば

「もの忘れ」

 水ぬるむ季節となりました。お元気でご活躍でしょうか。

 私事ですが、実は最近大変な出来事がありました。2月に入って間もなくのことでした。大切な手帳を失くしてしまいました。朝手帳を見ようとしたら、昨日使用していたバッグの中に手帳がありませんでした。全身から血が引くような感じ、昨夜遅く帰宅したあと手帳はいじっていません。私鉄の中で手帳を開いて幾つかのことを確認しました。そのとき友人と一緒で、おしゃべりをしていました。タクシーから降りるときは必ず座席を確認する習慣があるのに、電車ではそうした習慣がありません。早速私鉄の「紛失係」へ電話を入れましたが届いていませんでした。さあ大変、気持ちを落ち着かせて、手帳に書いた大事な予定を思い出そうとしました。幸い3月の予定はパソコンに入っていましたが、4月以降が思い出せません。

 数日後友人にそのことを話したら、「大事なものを失くしたショックで認知症になった方がいたのよ」と笑った。それちょっと違うような気がしました。認知症が軽度の頃、大切なものを失くして、それがきっかけで認知症の症状が表面化したのではないでしょうか。

 別の話ですが、3月の始めにグループで講習を担当することが決まっていました。資料は一度見ましたが、もう一度確認しようと思い、資料を探しましたが見つかりません。普段から混乱しないように、12のポケットがついた大きなタペルトリーがあって、依頼された書類は月別にポケットに入れていました。依頼文は3月のところに入っていました。資料はポケットに入りきれない程の多さだったので、別にしまったことは思い出しましたが、「何処に」が思い出せません。もう時間がありません。咄嗟に友人に電話を入れました。「ああ、私は明日が最後だから、終わったら直ぐ送りますよ」と快い返事に思わず手を合わせました。講習の当日、「聞いたわよ、資料のことを」と他の講師に言われてしまいました。

 話は戻りますが、友人たちと食事などをするとき必ずといってよいくらい、「物忘れの」の話題になります。ある席で手帳を失くしたことを話したら、大事なものには鈴をつけておいたらどうかしら、と言う提案がありました。数日後友人の一人が「鈴」をプレゼントしてくれました。新しい手帳をいじる度に鈴の音が響きます。電車の中ではその音で周囲の人の視線を感じることがあります。ちょっと恥ずかしいですね。

 鈴と言えば10年ほど前に、デパートで財布を落としたことがありました。幸い直ぐに見つかりましたが、また失くしたらどうしようと不安になって、財布に鈴をつけています。 鍵にも鈴を付けています。

 そのうち私の首に鈴を付けるときが来るのでしょうか?