ひと言集

文字サイズ:

画像の説明

平成19年10月23日

10月のことば

画像の説明

「1人遊びを楽しめる時代が来る?」

 左脇の下に畳んだベビーカーを挟み、その左腕で乳児を抱えた若い母親は、電車を待つ間から右手で携帯電話を操作していました。電車に乗って2つ目の駅で降りるときも右手は止まりません。赤ちゃんが「ああ、ああ、」と可愛い声を上げても、視線は携帯電話を見つめていました。

 こうした光景はしばしば見受けます。電車の中では高齢者を除く多くの人が、日常的に携帯電話やゲーム機に熱中しています。

 施設に入所している高齢者の中には、時間をもてあまして、「退屈よ、何かすることはないかしら」と言う人がいます。体が自由に動かない人も、目の前に乾いた洗濯物があると、手をのばして、たたみ始めます。

 子育てが終り、生活に余裕ができてから始めた趣味活動もありますが、仕事中心で生きてきた人が多いためでしょうか。高齢者は仕事が好きですし、仕事のできない自分は、役に立たない人間だと思ってしまう人もいます。スタッフは高齢者にできる仕事を探すのに気を配りますが、意外と見つかりません。

 高齢者が1人で楽しめる遊びがあったら、退屈することもなくなり、スタッフもどれほど助かるでしょう。

 時代と共に、生活環境も変わりますから、今の若者が高齢になったときは、携帯電話やゲーム機器、その他の新しく開発される機器?などを操作して、どこででも1人遊びやグループで楽しむことができるようになるのでしょうね。

 生まれた子どもが気づいたときから、母親が携帯電話を使っていれば、子どもたちにとっても身近なものです。私が携帯電話を持つ以前から、幼児のおもちゃ箱の中に、おもちゃの携帯電話が入っていたし、ベビーカーに乗っている幼児が携帯電話で遊んでいる姿はよく見かけました。

 幼稚園児の孫が、「シズちゃん、写真を撮ってあげる、ポーズして」「何?」「お母さんが、携帯電話を洗濯しちゃって、使えなくなったのを僕もらったんだ」と得意気な表情していました。「撮れたよ」画面いっぱいに大きな顔が写っていました。「可愛くしてあげるね、ほら、可愛くなったよ」顔は、赤いハート模様で囲まれていました。