ひと言集

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平成20年1月7日

1月のことば

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「宝物」

新春のお喜びを申し上げます 

 暮れも正月も関係なく介護されていらっしゃる方々は、心身共にお疲れのこととお察しいたします。

 暮れに、開設7ヶ月目のグループホームを尋ねました。明るく綺麗な環境、若く優しいスタッフに見守られて、生活している入居者の多くが落ち着いていました。

 最近入居した方の他に、2~3人のスタッフの相談を受けました。どのスタッフも真摯に受け止め、「早速実行してみます」という答えが戻ってきました。

 入居者と話している私を観察していた、年配のスタッフが「高齢者と話をする時の自分は、忙しいことを理由に、必要な情報だけを与えていたことに気づき、反省しました」と言いました。私も先輩のうしろ姿から、多くのことを学んできたことを思い出しました。

 施設訪問で必ず見るものの一つに、ケアプランと記録があります。引継ぎを受けなくとも、ケアプランを見れば、すぐにケアに入れるかを見ます。入居者全員の、ケアプラン用紙は埋まっていましたが、画一的で、入居者個人をイメージすることはできませんでした。

 ふと、カルテの間に、手書きのメモ用紙が挟んであることに気づきました。排泄時の誘導方法、入浴への誘い方、帰宅欲求を訴えた時の対応法などなどでした。ほとんどの入居者のカルテにメモが入っていました。「なるほど、このメモを見れば、始めて伺った私でもすぐケアができると思いました。

 心身の状態はもとより、生活暦や習慣などの違う高齢者に対して、個別ケアの大切さをスタッフは理解しています。人手不足で、時には派遣社員の協力が必要なこともあるでしょう。どのような時にも、継続的なケアを、そして質を落とさないケアをしたい。というスタッフの気持ちが、メモから伺い知ることができました。

 「あのメモは宝物ですよ。失くさないうちに、ケアプランに書き込んでください。そうすることによって、ケアプランが、個人の生きたプランになるでしょう」「意思表示が適切にできない高齢者の生活支援は、きめ細やかな観察、スタッフの気づきこそ大切です」と指導者に伝えて帰路に着きました。

 みなさまが健康で、よい年でありますように、祈っております。