ひと言集

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平成20年11月25日

11月のことば

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「気のやすまる時」

 長年にわたる在宅介護の末、「介護はもう限界」と思って施設に入所させてみたものの、気のやすまる時がないと家族は心のうちを話します。

 家族が認知症になった当初は、サービスを利用することにも躊躇しますが、ケアマネージャーの進めなどもあって、サービスの利用をはじめ、少し気のやすまる時間がとれても、24時間365日家族は気のやすまる時がありません。

 ある家族が、ケアマネージャーに、「ショートステイを利用したい」と相談したところ、「まだ早いと思いますよ」と言われ、「理解してもらえない」と訴えました。

 ケアマネージャー側からすれば、重度の方を大勢みているので、「まだ早いのでは」と思っても、家族側にとっては、認知症の程度の問題ではありません。デイサービスなどを利用していても、介護の基盤は家庭にあり、家族の負担は並大抵なものではないことを理解して、家族の気持ちに添いたいものです。

 老老介護が長く続き、考えに考えた末、認知症の夫を施設に入所させましたが、朝目覚めた時、介護する夫が部屋の中にいないということで、落ち着きを失い、毎日朝から施設を訪れ夫の世話をしていた家族がいました。「少しお休みになって、お体の疲れをとるように」と話すと、「家に居ても不安で落ち着きません」という言葉が戻ってきました。

 以前家族会の席で、「家で介護していた時は地獄でした。しかし、入所させても、気持ちは地獄ですよ」と話された方がいたことを思い出します。

 認知症の人の介護は長期にわたります。認知症の人のケアとともに家族へのサポートがとても大切なことは周知の通りです。認知症の人が一人ひとり違うように、家族の方も違うということを理解してサポートしていくことが大切だと思います。