ひと言集

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平成21年9月24日

9月のことば

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「学習会のすすめ」

 入居者同志のトラブルに悩まされたスタッフは多いと思う。個性的な人たちの集まりだからやむを得ないことである。「いじめ」というのはどの年代でもある。認知症の人たちの間でも起こる。

 寸前の出来事を忘れるし、同じこと何度も尋ねたりするGさんだが周囲の人たちの様子はよく見ている。目の前の人がスタッフに同じことを何回も聞くと「いいの、あんたはここにいれば」ときついことばで睨む。Gさんは簡単な仕事ができるので、洗濯ものをたたむ、おやつ作りなどができる。入居したばかりでなれない人が手を出そうとすると、「いいの」ときついことばで取り上げてしまうので、いつもスタッフが間に入ってとりなしている。

 認知症の人と認知症のない人が混合のフロアで生活している場合も深刻である。認知症の人の言動に軽蔑な視線を浴びせたり、いやみを言ったり、嘲笑したりする場面はどこの施設でも起こる。スタッフはすべての入居者がそれなりに楽しく安心して暮らしてほしいと日々努力しているが現実は難しい。

 認知症のないKさんは車椅子の生活だが自走できるので、施設内は自由に移動している。フロアは認知症の人と混合である。Kさんは認知症の人を嫌っているので食事以外はデイルームで過ごすことは殆んどない。廊下ですれ違う時もあからさまに嫌な顔をする。他にも認知症でない人がいるがKさんほどではない。
 スタッフはKさんに認知症の人を理解してもらいたいと思っているがどのように話したらよいか困っているという。

 私が訪問しているある施設のデイサービスでは「寝たきりと認知症にならないためには」というテーマで年に3回講演している。参加者の多くはもの忘れがあるし、認知症の人もいる。予防の話から始まって、年を重ねると多くの人が認知症になる。病気は選ぶことができない。もし自分が認知症になったらどのようにかかわってほしいですか。と何人かの参加者に質問をする。
 「やさしくしてほしいよ」「助けてほしいね」などということばが戻ってくる。

 健康については高齢者も関心が高い。個別に話すのでなく集団で学習会を持ち意見交換をする中で、認知症の人への理解を高めてもらう方法は如何でしょう。