ひと言集

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平成22年9月13日

9月のことば

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「自画自賛」

 テレビ番組の「ためしてガッテン」の中で、心底から体をポカポカさせる「ウルトラしょうがの作り方」というのを見て、翌朝早速しょうがを薄切りにして新聞紙(ざるがないので)に広げ外に干した。「猛暑も時には役に立つわ」と独り言。夕方外出から戻り、「しょうが」を取り入れようとしたら、新聞紙だけ残して「薄切りのしょうが」は土の上に飛び散っていた。拾えるようなものではない。乾いて軽くなった「しょうが」は僅かな風で飛び散ってしまったのだ。

 「よし、もう一度作ろう」と材料を仕入れて用意したものを再度新聞紙に広げた。失敗は繰り返してはならない。と思い新聞紙の角をホチキスで留めて箱型にした。2階のベランダに広げたが、新聞紙ごとどこか遠くへ飛んでいくのではないかと不安になった。何箇所かビニール紐の中央をホチキスで新聞紙に留め、一方をベランダの桟にしばった。思わず「頭いい」と叫んだ。

 自分のことを「頭いい」などと「自画自賛」したのは久しぶりだ。外出から戻り2階へ直行。見事な「ウルトラしょうが」が出来上がっていた。壜につめて毎日眺めている。

 看護や介護の仕事はよくやって当たり前。僅かなミスも許されないものである。仕事を終えてインシデントレポートを書いているスタッフの姿を見るのは辛いものである。

 コミュニケーション障害のある認知症の人のケアの場で、経験の浅いスタッフはどうすればよいのか迷うことがしばしばあると思う。仕事を終えたとき満足感が得られない。ということをよく耳にする。それでも認知症の人の笑顔に出会ったとき、家族から感謝の言葉をかけられたときなど「この仕事をしていてよかった」と思うであろう。

 職場でスタッフに勧めたいのは、対応の難しい人のケアが成功した時、ご本人やご家族から感謝された時は「成功事例」としてメモに書き残すのもよい。「失敗事例」もあると思うが、経験が豊かになり努力するなかで「成功事例」が増えていくことになる。

 「失敗事例」をグレーのカードに、「成功事例」をゴールドのカードにたとえるなら、ゴールドのカードをたくさん自分の中に溜め込むようにする。ゴールドのカードは働く人の生甲斐に繋がりよい仕事につながると思う。

 「自画自賛」人に褒められなくとも、日常の生活の中、仕事の中で自分のことをもっともっと褒めるとよい。イギリスの探検家、R・バートンの言葉に「誰も称賛してくれる者がいなくとも、自分のことは自身で称えよ」とある。