ひと言集

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平成25年1月7日

1月のことば

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「私と仕事」

新春のお喜びを申し上げます

お正月、あなたはきっと新たな目標に向かって歩み始めていることと思います。

 40歳に入ってからヘルパーの資格を取得したCさんは、認知症治療病棟で12年間働きました。開設からしばらくの間はスタッフ全員が納得できるよいケアを目指して頑張っていましたが、指導者やスタッフの退職や交代で病棟の雰囲気は徐々に変ってしまいました。

 スタッフの中には患者に対し厳しい言葉かけをする人も出てきました。更に患者の安全という目的で徘徊や暴力行為のある認知症の人に対し、なぜそのような行動をとるのか考えず、いつの間にか抑制することが当たり前のようになってしまいました。

 生活経験が豊富なうえ認知症の人を大切に思い介護に励んでいたCさんでしたが、意見を言っても取り上げられることはなくなり、Cさんの理想のケアとかけ離れていき、我慢できずに仕事を辞めてしまいました。

 あれから何年たったでしょうか、Cさんは60歳を目前にグループホームで週4日働いているという知らせがきました。ヘルパーの資格がある上に認知症治療病棟での経験がかわれて施設側から期待され、スタッフの指導をしているということでした。

 Cさんが言いました「やっぱり私にはこの仕事(認知症高齢者のケア)が合っています」と。介護の仕事を離れて他の仕事をしてみましたが満たされた気持ちを抱いたことがなかったそうです。

 私は長年看護の仕事を続けてきました。若いころは自分に合う仕事が別にあるように思えて何回も病院を辞めようと思いました。44歳でついに仕事を辞めました。そして気づいたことは、「私は看護の仕事が一番向いている」ということでした。

 人はその渦中にあると分からない、見えないことばかりです。仕事から離れてみて始めて仕事と自分の関係が見えてきました。病院に再就職し、定年後も看護の仕事を続けています。今年も身近な目標を立てて私なりに仕事を続けていきたいと思っています。