ひと言集

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平成25年11月20日

11月のことば

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「ストレス解消法」

 今年の紅葉はことのほか美しい。街路樹の同じ木なのにその植わっている場所で少し色合いが違う。土や日当たり風の通り道など環境の違いなのか。
葉が散り始めると足早に冬がやってくる。

 過日施設で暮らしている方々と「共同生活でのストレスの解消法」について話し合った。一番多かったのは「忘れること」だった。「嫌なことがあっても忘れちゃうの、それが一番ね」と一人が言ったら大半の人が同意した。さすが長い人生を生きてきた人たちだと感心した。

 若い頃友人と些細なことで仲たがいをしたことを思い出した。寮生活で同じ部屋だったので気まずくなり部屋を変えることになった。お互いに口を利かない日が続いた。職場は違ったが同じ病院の中なので不自由だった。そんな折、私が病気になり入院生活を送るようになった。「入院先で友人が仕事をしていたら私はどうなってしまうのか」と思ったら恐ろしくなった。

 30数年後、東京で介護相談をしている場所に友人が訪ねてきた。自分が入居するために有料老人ホームを探しているが相談にのってほしい。ということだった。快く幾つかのホームのパンフレットを渡し久々に話し合った。お互いに忘れたわけではないが、今思えば取るに足らない出来事だったのだ。

 30年前の出来事があってから、親しい人と仲たがいをしないと心に誓った。

 人はそれぞれ違う。こちらの思い通りにならないのが当たり前なことなのだ。仲たがいをすることによって大きなストレスを背負った経験から学んだ。