ひと言集

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平成25年12月8日

12月のことば

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「落とし穴」

 「ここのデパートのトイレは綺麗よ、お寄りになってお帰りになったらいいわ」買い物が終わった後友人にすすめた。最近は家までさほど時間がかからなくとも必ずトイレに寄って帰るという習慣がついた。

 もう3年も前のことだが、外出先でトイレに行く機会は何回もあったにもかかわらず、家まで我慢できると思いトイレに寄らずに帰宅した。門を入り玄関のカギを開けた途端にトイレに間に合わず大失禁した。以後行き慣れた場所のトイレはどこにあるか覚え、我慢をしないように心がけてきた。

 先の友人が外出先から帰宅しあわててトイレに駆け込み用を足そうとしたところ、衣服に足をとられて転び顎と手に内出血の跡ができた。「痛みもないし大丈夫よ」と笑ったが・・・大丈夫よ、我慢出来るわ、と思う気持ちは危険につながることだと思った。

 この秋、いつも転ばないようにと注意していたのに華々しく転んでしまった。60年来の友人8人と紅葉狩りに出かけた。積もる話、美味しい懐石料理を済ませ多摩川の淵を散策した。美術館の脇の銀杏が鮮やかな黄色に染まり周囲のもみじの紅、山の緑、大きな石の間を流れる水の音、秋晴れに恵まれ最高に気分が良かった。

 景色に見とれ時折写真に収めたりしながら歩いていたが、足元のほんの小さな流れにかかった橋?に躓いて、「どさ!」と転んだ。細い川淵を向こうからやってきた人たち、後ろから来る人たち、友人や知らない人々が一斉に「大丈夫ですか」と近寄った。反射的に「大丈夫です」と立ち上った。恥ずかしかった。周囲の人たちが心配そうに見守る中「ありがとうございます。大丈夫です」と何事もなかったようなふりをして歩き出した。どこを打ったのか分からない。

 多分右手を草むらの中に突っ込んだような気がした。左手に持ったスマホは無事だ。足?なんともない?・・・

 ともかく自分の不注意で楽しいハイキングを台無しにするなんて友人に申し訳ないと思った。右腕に軽い痛みはあったが数日後に快復した。景色を見るときは立ち止まって見る。ことに慣れない場所ではと深く反省した。どこに「落とし穴」があるか分からない。

 今年もあとわずか、健康に留意されてお仕事に励んでください。