ひと言集

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平成26年6月18日

6月のことば

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「元気をもらう」

 「美味しいものを頂いて元気になりましたわ」「まあ、なんて良い天気でしょう、元気がでるわ」などと人はよく言う。元気な人やポジティブなストロークをくれる人、愛らしい子ども、動物、美味しい食べ物、自然や植物など私たちの周囲には「元気のもと」になるようなものが溢れている。

 私は毎年のことであるが、うっとうしい梅雨時は気分が悪く、体のだるい日が続きうんざりしてしまう。ひたすら梅雨明けを待ち望んでいる。

 仕事や遊びなど少し億劫な時もあるが、家から一歩出れば気分が変わる。背の高い父親に抱かれた1歳くらいの男の子が父親の肩越しにこちらを見ている。その愛くるしさに「元気をもらった」父親が通勤途中に保育園に連れて行くのだろう。こうした姿は度々見受ける。あるときは若い母親が小さな子を肩車して歩道を飛ぶように歩く姿に出会った。「元気なお母さん、いいな」と思わずつぶやいてしまった。
 職場では緊張感もあってか体のだるさは影をひそめてしまう。「あなたに会うと元気もらうわ」とあちらから言われて「そう、嬉しいわ」と・・・帰路はすっかり元気を取り戻している。
 旅行や遊び習い事など億劫でもよほどのことがない限り出かける。そこでは必ず「元気をもらう」ことができるから・・・

 庭の紫陽花が雨に濡れていた。施設のマネージャーが「どれがよいかしら」と鋏を持って紫陽花の前で迷っていた。「え、紫陽花を切るの?」「そうよ、見に来られない方もいるでしょう」と。
 花瓶に挿した紫陽花?想像できなかった。紫陽花は雨に濡れているからこそ美しいのだと思っていたから。でも施設には庭に出かけられない方もいるのだということに気づいて自分を恥じた。
 1人でも多くの方がベッドサイドやダイニングに飾った紫陽花を見て過ぎし日の紫陽花にまつわる思い出に「元気をもらう」ことが出来ることを願った。

 「元気をもらう」ことばかりに気を取られている欲張りな私から「元気を差し上げる」いや「共に元気になる」ことに気配りをしたいと若いマネージャーから学んだ。