ひと言集

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平成26年7月17日

7月のことば

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「料理の楽しみ」

 日本中に被害を及ぼした台風が過ぎたので梅雨は終わりかと思ったら、梅雨明けにはまだ時間がかかりそうだ。うっとうしい梅雨もみずみずしく輝く木々や草花、たくましく育っていく稲を眺めると自然の恐ろしさと恵みを感じる。
 
 久しぶりに友人に電話を入れたら、前歯の治療中で1週間も半流動物の食事を流し込んでいるという。「もう飽きたわ」と情けない言葉が漏れた。「明後日時間があるから何か作って伺うわ」と約束をした。料理は好きだが習ったこともなく自慢できるようなものはできない。ふと辰巳芳子の「いのちのスープ」を思い出し、本棚を探したが見つからない。こうなったら自己流でいくきりないと思いある材料で試作して味わうことにした。

  1. 絹ごし豆腐入りガスパッチョ?
    たまねぎ、トマト、きゅうり、赤パプリカ、ニンニク、トマトケチャプ、酢、オリーブオイルをミキサーにかけたら、スペイン料理のガスパッチョ風のものが出来た。絹ごし豆腐を小さくさいの目に切り、ガスパッチョをかけたら意外とおいしい。
  2. 白石温麺の山芋かけ
    麺はゆでてから1センチ位に切り、もう一度熱湯通しした。おろした山芋と麺つゆを掛ければ出来上がり。これは料理といえるかな?でも咬まずに呑み込めるし、粥や高カロリー食に飽きた時には新鮮に感じるに違いないと思った。
  3. カレー
    タマネギ、人参、ブロッコリー、トマト、パプリカをミキサーにかけ、みじん切りにしたベーコンと合わせてオリーブオイルで炒めてカレーのルーとガラムマサラを入れ最後にバターを入れた。

 豆腐は和風で頂いたり、塩コショウで頂いていたという友人はガスパッチョ風を美味しいと喜んでくれた。のど越しのよい白石温麺のやまかけはなんとなく甘ったるいものが多かったのでこれもいけるわねと喜んでもらった。
カレーは後日「美味しかった」と連絡が入った。

 麺を1センチに切るというのは長く行っている特別養護老人ホームの食事から学んだ。このホームの方針は「お年寄りに明日はない」ということで、開設以来季節のものが市場に出ると、まずお年寄りの食卓にのせている。歯がない人はすべてミキサー食ということもない。1年を通して食事は細やかに個別的に考慮されているので、入居者・家族に評判が良い。

 食にはいつも関心を持っているが、一人暮らしが長くなると「誰かのために作る」機会は少なくなる。久しぶりに作る楽しみを味わうことが出来た。