ひと言集

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平成28年1月6日

1月のことば

2016年1月の画像

「体験学習」

 新春のお喜びを申し上げます。
 お元気で新しい年をお迎えでしょうか。

 私は今年88歳になります。私の家系では最高齢です。3年くらい前までは自分が高齢者であることを否定していましたが、ようやく高齢であることを自覚するようになりました。いや、自覚させられる機会が多くなったということでしょうか。趣味活動や仕事の場ではいつも最高齢ですし、若い人にいたわられたりすることも多くなりました。

 昨年の秋に職場の先輩後輩が一堂に集まり交流を持つ機会がありました。久しぶりに会った後輩(20歳年下)に会合の後で一緒に遊ぼうと誘ったら断られました。彼女たちは同年代の人達と予定を組んでいたようです。やむなく年齢の近い人達と一緒に帰途につきました。それはそれで積もる話もたくさんあって楽しい時間でした。年代が違えば話題も違うわけですが、この時も年齢差を感じました。

 ところが最近自分の中で何かが変わっていくのを感じました。それは年を重ねるということは今まで経験していないことを体験することだということです。
当たり前のことですが、そう自覚したときに初めて自分の年齢を受け入れることが出来たように思いました。そして明日はどんなことが起こるのかと思うとわくわくした気分になります。病院で受診したとき「年のせいですね」と医師に言われて憤慨していましたが、むしろ90年近く使った身体ですから当たり前と思うようにもなりました。
 毎晩足をマッサージしながら「今日も一日お世話になりました。ありがとうね」と自分の足に感謝して休む習慣も身に付きました。

 もっと素晴らしいことがあります。施設や病院で高齢者と交流を持つときに年齢が近いことで共感できることが多くなってきたことです。今年も1日1日年を重ねる中で新しい「体験学習」を楽しみたいと思っています。