今月のひと言

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2019年5月7日

5月のことば

2019年5月の画像

「上を向いて歩こう」

 「あなたは背が低いんだから上を向いた方が良いわよ」と何年か前に注意されたことがあった。身長145センチとかなり背が低い。更に加齢と共に背が低くなり、今は140センチ弱である。若い頃は背の低いのを気にして4センチ位高いヒールの靴を履き、少しでも背が高く見えるように胸を張って顔を上げて歩いていた。それがいつの頃からか下を向いていることが多くなった。

 理由は何だろう。背を高く見せる必要がなくなった。転倒が怖いので足元に目がいく。自分に自信がないなど、どれも理由のように思える。確かに下を向いての行動より上を向いていた方が心身ともに元気に見える。「そうだ上を見て歩こう」そして友人や知人と目が合ったときは、にっこりと笑顔で挨拶をしよう。と決心した。

 あれから何年もたつが、長い間の習慣は簡単に治らない。駅に行く道でよく知人に向こうから声をかけられる。こちらが先に気づくことはめったにない。やはり私は下を向いて歩いているのだ。
 混み合う駅の構内ではスマホを見ながら歩いている人とぶつかりそうになる。お互いに下を向いて歩いているためだ。

 最近スマホの見過ぎでストレートネックになることが問題視されている。スマホの見過ぎでなくとも日常生活のなかで下を向いている時間が長いことは健康上好ましくない。「そうだ上を向いて歩こう」再度決心した。

 春から夏へ街は花が咲きみだれ、時折小鳥の声が聞こえる。晴れた日の夕暮は街路樹の間に夕日に輝く富士山が見える。急に視野が広がった感じだ。転ばないように足元にばかり目をやっていたが、顔を上げ遠くを見ながら歩いても足元は見えることに気付いた。