今月のひと言

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平成30年6月11日

6月のことば

2018年05月の画像

「トイレ談義」

 出先でトイレに立ち寄ることがあるので、普段から清潔で綺麗なトイレに目を付けている。近代的な建物のトイレは実に綺麗で化粧室は余裕のある空間に椅子まで置いてあるところなどある。勿論あの特有な臭いなど全くない居心地のよい場所になっている。

 東京はオリンピックに向けて街中のトイレも見違えるほど綺麗になった。過日渋谷駅でトイレに寄った。通勤時間でいつも混雑しているが、その日は比較的空いていた。空いたところに入ったら、扉が見つからない。見まわしたがそれらしいものがない。故障と書いてないのに?その時隣が空いたので、さっと移った。前の人が扉を開けて出て行ったのに、扉がない?「もう、どうなっているの?」困っている様子に気づいた若い女性が「脇にありますよ」と教えてくれた。脇はクリーム色の壁、端に黒いボタンのようなものが付いていたのでそれを押したが動かない。「こちらに引きます」と先程の女性に助けられてやっと扉を閉めることができた。どのような構造になっているのか確かめたかったが、利用する人が続いていたので、腑に落ちないままで出てきた。扉の外側の色はエンジ色、内側はクリーム色で、周囲の壁もクリーム色、扉を内側に引けばエンジ色になるのが当然と思っていたのだが・・・

 後日東京駅のトイレに入った。以前とは見違えるほど綺麗になっていた。渋谷駅のトイレと扉の色も内側の色も同じだった。JRのトイレは統一されたようだ。何故かここでは何の疑問もなくすんなりと利用できたが混んでいたのでじっくりと観察できなかった。
 
 トイレの扉は病院や施設では外開きが常識である。病弱な利用者が中で倒れた時のことを想定して作られている。しかし公共の場では外開きでは歩いている人に扉がぶつかることがあるので内側開きが多い。

 認知症カフェで認知症ご本人がトイレに入り内側の鍵を閉めた。用が済んで出ようとしたが扉が開かない。付いて行った人は「こうして、ああして」と必死になって開錠の方法を説明した。しばらくして扉を開くことができてほっとした。と付いて行った人が言うので「扉の外の鍵の部分に10円玉を差し込んだら回せるようになっていると思いますよ」と伝えた。確認に行ったその方が「10円玉で開けられるようになっていました。あの時は慌ててしまって」と話した。

 トイレといえば、以前喫茶店でトイレに入ったとき四方ガラス張りで仰天したことがあった。私たちが暮らす周囲は日々変化している。切符の買い方、カードのチャージの仕方などごく日常的なことも駅によって異なるし、ある日突然変更されたりする。町歩きは毎日がまるで冒険のようで面白い。分からない時は若い方に尋ねると優しく教えてくれる。「ありがとうね」