今月のひと言

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2019年7月10日

7月のことば

2019年7月の画像

「小人ちゃん」

 「あれ、どこかしら?」キッチン周りを探したがどこにも見当たらない。
 届いたばかりの新茶を入れた急須が見当たらない。おいしいと思ったが、急いで出かける用事ができたので、一杯だけ頂いて出かけてしまった。

 毎年新茶が来るのを楽しみにしていた。新茶は万古焼の急須で入れるに限るという思い込みから、しばらく使っていなかった急須を取り出してお茶を入れた。それにしてもどこに行ってしまったのか?何か胸につかえた思いだった。冷たいものでも頂きながら、出かけ前からの行動を思い出してみよう。そう思って冷蔵庫を開けたら、万古焼の急須がこちらを見て笑っていた。

 ついに私の中にも「小人ちゃん」がやってきたか、と思った。以前から探し物で時間を取られないように小さな籠や箱に分けて入れるようにしていたので、物を探すことは稀だった。

 年齢とともに物忘れがあるのは仕方がない。ならば、忘れないための対策を立てるきりない。誰もがやっているように、請求書は冷蔵庫に貼っておき早目に支払う。カレンダーやスマホ、手帳には1年間の予定と毎月の予定を記入している。出かける時間や場所も当然である。ところが最近は、旅に出かける時間を間違えてバスに乗り遅れ、置いてきぼりになった。パンフレットが見つからないで真夜中まで探し、あきらめて床に就いた。時間を間違えたのは、私の「思い込み」だった。パンレットは後日テーブルの本の下から出てきた。

小人ちゃん

 一人暮らしなので「人のせい」にはできない。自分のことを「馬鹿ね」と言って笑うのもよいが、私の中には「小人ちゃん」がいて「ここよ」とか「しっかりせいよ」と言っているような気がした。これからの人生を楽しく暮らしていくには「小人ちゃん」と仲良くしていくきりない。「小人ちゃん」よろしく。